先輩に質問する時にこんな風に困ったことありませんか?
どうやって質問したら良いか分からない
質問した方がいいけど聞きたい事が出てこない
忙しい先輩に質問するタイミングが分からない
分からないことが分からない
先輩は「分からない事あったら何でも聞いてね〜」って言ってくるけど
実際に質問すると
「後にしてくれない?」
「そんなのも分からないの?」
「調べたの?」
って言われチーン・・・ってなった事ありません?
多くの新人看護師さんは直面します!
分かる!
心の中では「何でも聞いてって言ったじゃーん」って毎回思ってた!
質問するタイミングが難しかったり、聞いたら怒られるんじゃないかと不安になって質問できない!
と思うかもしれませんが、質問1つで先輩に与える印象が変わるし、その後の仕事にもかなり影響して来ます!
そんな質問力はどうしたら身につくと思いますか?
今回は、質問が苦手な方でも上手く質問出来るコツを紹介していきます!
・「質問ある?」に困らない方法
・質問力を身につけるための大事なステップ
・質問するタイミングの見極め方
・質問が思い浮かばない時の返し言葉
「質問ある?」に困らないためには?
何か質問ある?と言われても聞きたいことが出てこなかったり
いざ質問しても先輩に突っ込まれて質問出来ないで終わってしまうことも・・・
質問が出て来なくて気まずい雰囲気になる…
せっかく先輩にする機会があっても無駄にしてしまうのは勿体無いですね。
質問することや「何か質問ある?」に対して怖くなくなる方法があれば知りたくありませんか?
知りたい!
では、早速質問力とは何かをお伝えしていきます。
質問力とは?
質問力とは、物事の不明点や疑問点などを相手に問いかけるスキルを指します。
質問力は情報収集や問題解決だけではなく、コミュニケーションツールとしても非常に重要な役割をもっています。
そのため、質問が上手な人はコミュニケーションも上手です。 逆に言えば、コミュニケーションが苦手な人でも質問力を高めることが出来れば、先輩や医師、患者さんとのコミュニケーションも円滑になっていきます。
分からない事や疑問点があっても先輩に質問しなければ「この子は分かっているんだ」とみなされてしまいます。
出来なかったら「なんで質問して来なかったの」と怒られる可能性も…
新人看護師は質問をする事で出来ないことや不安な事を先輩に知ってもらう機会になります。
質問力を身につけると良いこと
質問力を身に付けると自分にとって良い事がたくさんあります!
詳しく見ていきましょう
相手から多くの情報を得られる
<先輩や医師に質問する場合>
先輩の頭の中は情報の宝です。
最近は教科書やネットに色んな情報が載っていますが、教科書では学べないような知識を先輩は持っています。
経験値による豆知識や技を習得する為には質問をしなければ教えてもらえません。
そんな技もあるんだ…といつも感心して見ちゃいます
確かに!すごく勉強になる
<患者さんの場合>
アセスメントする為には情報が必要になります。
質問の仕方で患者さんから得られる情報はかなり変わって来ます。
上手な質問が出来るようになると、短い時間の中でも必要な情報が得られるようになっていきます。
これも質問力が関係するとは…
相手へ関心があると示す事が出来る
質問をすることで相手に関心をもっているということを示すことができます。
質問された相手も「自分に興味を持ってくれているんだ」と思います。
ただ、注意しておきたいポイントもあります。
関係性がないのに相手が教えたくないような事をガツガツ聞いたり、 価値のない質問をしたり、同じ質問を繰り返す事は逆効果になるため気をつけましょう。
信頼される
先輩の立場になって考えてみてください。
質問をたくさんしてくれる後輩か、全然何も聞いてこない後輩どちらが可愛い、教えたいと思いますか?
もちろん前者ですよね。
質問をするという事は分からない事を解決しようとしている。 →頑張っていると認めてもらえるチャンスです!
この子は分からない事があった時や困った時は相談してくれるから任せてみよう。という気持ちにさせるので、先輩からの信頼も高くなります。
上手な質問が出来るためのステップ
質問が苦手な人はこんな理由がありませんか?
・質問したいけど聞きたいことが出てこない
・わからない事が分からない
・忙しい先輩に質問するタイミングが分からない
・どうやって質問したらいいか分からない
結論からお伝えすると、質問するためには自分で調べてみる、考えてみる事が大切になって来ます。
①何を知りたいのか ②何を知るべきなのか ③情報を整理する
これらが整理出来ると質問が出てくるし、質問の優先度が分かるので質問するタイミングも困りません。
もう少しイメージしやすいように説明しますね
ステップ1「質問したい事、分からない事が分からない問題」
教えてもらったこと、見て学んだことを言葉で説明できますか?
「分からないことが分からない」という原因を作り出している一番の原因は“なんとなく”理解しているためです!
なんとなく??
「分かった気になっている」ということです。
本当は理解出来ていないのに分かった気になっていると、疑問と向き合わなくなります。
自分の中の疑問を掘り下げようとしないため、質問したいことも浮かんでこないのです。
理解したと思ったら言葉にして自分で説明してみて下さい!
結構分かった気になっているかも
説明できない時は「分かった気になっている」だけです。そこで説明出来なければ自然と分からないことが出てくるはずです!
ステップ2「どうやって質問をしたらいいか分からない問題」
質問したいことがあっても先輩の反応が怖くて質問できなくなります…
質問の仕方によっては返り討ちにあう可能性が高いですよね!
この場合は、分からない事や解決したい事が言語化出来れば解決出来ます。
言語化できない場合は、ステップ1に戻って考えてみるといいですよ!
そして、分かりやすくその場面の状況や問題点を端的に伝えていくことです。
いつもダラダラ聞いてしまってるかも
ルート確保の場面を例にしてみます。 あなたが先輩の立場になった場合、どちらの質問だと答えやすいですか?
後輩A:「ルートが刺せないのですが、どうしたら良いですか?」
後輩B:「血管の走行や刺入角度を意識してるのですが刺すと腫れてきてしまって…。」「他に注意した方がいい事ってありますか?」
どうでしょう? 後輩Aのようにフワッとした質問していませんか?
後輩Aの場合、優しい先輩なら教えてくれるかもしれませんが、場合によっては「どうしたいの?」「何が分からないの?」なんて言葉が返ってきかねませんね。
先輩の立場で考えるとAは「は?」って感じですね
一方で後輩Bの場合は、場面が想像しやすいですね。
問題点が明確になっているのでどこを注視して見てあげたら良いのかも分かりやすいです。
「どうやって質問したら良いか分からない場合」は 何が分からないのかを言語化し状況を端的に説明してみましょう。 +α可能なら自分の考え(アセスメント)を持って質問してみましょう。
患者さんの事について質問する際は「私はこう考えるのですが〜先輩ならどうしますか?」なんて言葉を入れるとGoodですね!
ステップ3「質問のタイミンングが分からない問題」
ここで大切なのは質問の優先度です。
学生の頃や新人看護師の時に場面1度はありませんでした?
「分からない事があったらいつでも聞いて」って言われたので質問したら 「今?後にしてくれない?」 「自分で調べたの?」
先輩、忙しそうだな…後にしようと質問を後回しに。すると 「それ自分で出来ると思っているの?」 「やった事無いなら質問してよ」と。
ヒェ〜怖い怖い!
どちらにしてもチーン・・・。
最終的にいつ質問をしたら良いか分からなくなり、何をしても怒られる結果になってしまう事はよくあることです。
ここで抑えておきたいポイントは5つです!
・重要、緊急度が高いか
・後でもいいこと
・誰にでも聞いていいこと
・今聞くべきこと
・前に解決しておくべきこと
質問内容の重要度が高ければ、どんなに先輩が忙しくても声をかけなければなりません。
特定の人に聞く必要がなければ手の空いている先輩に聞いてもいいはずです。
初めて実施することで分からないことがあれば、実施前に解決していく必要はありますね。
上記の事を理解していれば、必然とタイミングは分かってきます。
先輩に質問するときに注意すること
質問する時はメモ帳必須
指導してる時に後輩がメモをとっていないと先輩はこう思うはずです。
「覚える気があるのだろうか」
「この子やる気あるのかな」
「聞いてるだけで理解出来るの?」
「大丈夫かな?」
メモを取らなくても覚えている人もいますが、ヘルマン・エビングハウスというドイツの心理学者の研究によると、人間は学習後1時間で記憶の50%以上忘れてしまうそうです。
先輩によっては「メモを取らない」=「やる気がない」とみなす人もいます。
メモをと取るとういう行動が与える印象はかなり大きいので、質問する時・教えてもらっている時は形だけでも良いのでメモとペンを出しましょう。
メモをとっている風に見せておくのは大事!
話を聞く姿勢は要注意
話を聞く姿勢 一般常識だと思いますが、聞く姿勢は気をつけて下さい!
絶対NGな行為は
・片足立ち
・腕組み
・相槌が適当
・話を遮って話をする
当たり前のことばかりだけど態度が大きいのは嫌われる原因ですね
ダラダラ話はNG!
これは話がまとまっていないとありがちなことです。
何を知りたいのか分かっていないと
ただの情報の羅列になってしまいます。
「Aさんはオペ後1日目で、今日のバイタルは〇〇で、傷の状態は〇〇でドレーンからの排液量は〇〇で〜全身状態は問題ないし、痛み止めを使っているのですが患者さんは歩けないと言っていて、ベッドアップしたら気分が悪いって言われて、でもバイタル取っても全身状態は悪くないし離床をさせた方が良いと考えるのですがどうしたらいいですか?」
大袈裟には書きましたが「で?」って感じですよね笑
「何が聞きたいの?」って言われるのがオチ!
自分でも何を確認したいのか分からない時にやってしまいがちな、情報の羅列+抽象的な質問
特に、せっかちな先輩の場合ダラダラ話されるとイライラの原因に!!
<端的な質問の仕方>
1、結論 「〇〇について確認したいのです。」
2、状況説明(端的に)
3、自分の考え
4、何を聞きたいのか
理解していないことは注意
理解していないのに質問するのはNG! すぐバレます笑
例えば、
NG:調べたらわかる様な事や考えるのが面倒だからって質問する
OK:理解しようとしたけど、理解出来なかった
「ここまでは理解したけれど、ここが分からない」という聞き方をすれば先輩は教えてくれるはずです!
質問がどうしても浮かばない時の返し言葉
先輩の説明が終わった後にくる「何か聞きたい事ある?」
質問をした方がいい雰囲気だが、考えても何も出て来ない時ってありません?
こんな時に先輩に嫌な気持ちをさせないような返し言葉です。
✔️ 素直に 「質問がすぐに出てこないので、教えて頂いた事を整理してから後で質問させて下さい」
慌てて変な質問するよりも
理解してから質問した方が自分の為にもなります
✔️ オウム返しをする
教えてもらったことの確認と時間稼ぎ!
✔️ 本当に質問がない時 は「大丈夫です。ありがとうございます」と
質問がないのは仕方がないです。
気にかけてくれたことへの感謝の言葉は忘れずに!
まとめ
質問力は、情報収集や問題解決だけではなくコミュニケーションツールとしてもとても役に立ちます。
相手への関心を示すことができたり、信頼を得ることへも繋がってきます!
上手な質問ができるようになるにはこの3つがポイントです!
①何を知りたいのか ②何を知るべきなのか ③情報を整理する