「今日もあのお局と勤務が一緒だよ…。あの人がいると病棟の空気最悪」
「今日の夜勤はお局Aと一緒だから早く朝になって欲しい」
「お局Aさえいなければ最高な職場なんだけどな…」

職場に1人はいる厄介者といえば「お局様」

悩みのネタでありストレス要因でもあり、現場にとっても不安要素であるお局

毎日お局のストレスに耐えながら働いている看護師も少ないくないのでは？

特に看護師の世界はストレスが大きく、女性が多く働いているだけあって、どの病院でもお局様が大繁殖しているのが特徴的

そこで今回は、今すぐから実践できるお局の対処法についてご紹介していきます。

お局の正体とは？

お局ってどんなイメージがありますか？

お局様は勤続年数が長く古参職員のイメージを持たれる方もいますが、勤続年数が長い＝お局とは限りません。もちろん、長く働いている先輩看護師でも良い人はたくさんいます。

お局看護師とは、院内で力を持ち「相手を不快にさせたり、仕切りたがったり、口うるさい」厄介者のベテラン看護師です。

看護師の世界は女性が多い職場ですし、ストレスも多い環境なのでお局的存在の人はどこの病院にも発生しているはずです。

特に、若手の看護師にとっては看護師人生も左右しかねない“大の天敵”といえるでしょう。

戦う前に絶対に知っておくべきお局の〇〇

答えは、相手の「特徴」です。

自分の身を守るためにも相手を知ることは大切です。

特徴と言っても特にお局様が嫌がらせをする心理についてお伝えします！

以下はお局様の良くある心理状態です。

• 看護師としても人としても自信がない
• 自分の立場を奪われるのを恐れている
• プライドが高い
• 昔同じような経験をしたから普通と思っている
• 自分の価値観を押し付けたい
• 嫌がらせが生きがい
• ストレスフルで発散場所を探している

お局様は威張っているようですが、実はとても弱い人間ってことが分かりますね。

これを頭の片隅に入れておくとお局様を攻略しやすくなってくるでしょう！

では、お待ちかねのお局から身を守るための対策について触れていきます

今日から出来るお局防衛策

必要以上に関わらない

あなたの話を受容したり、肯定するといった能力が欠けているお局が多いです。そのため、何を言ってもマイナスに捉えられる可能性があります。

お局との会話は仕事上で会話しないといけない事、必要最低限にしましょう。

とはいえ、勤務が全く被らないって事はありませんので、嫌でも顔を合わせないといけない日もあるはずです。

この場合は、出来るだけ会話を広げないで、短く終わらせる事です。

会話する事で知らずにあなた自身の情報をお局に与えてしまっていることを忘れてはいけません。

何かを聞かれて答えなければいけない状況になった時は、「ハッキリ」「短く」「落ち着いて」を心がけます。

「もごもご」「長く」「パニック状態」。これは最悪です。

お局に何かを聞かれて答えなければいけない時は言い切る事も大切です

「えっと…今日中には終わると思います…」と、語尾が消えそうな言い方はせずに「今日中には終わる予定です」とハッキリ言い切りましょう。

また、お局は相手の欠点探しが得意です。なので情報を与えすぎるとあなたのプライバシーを侵害しかねません。

例えば、家族やパートナー、休日の過ごし方など探られたとしても答えすぎないようにしましょう。

大切なのは必要以上に関わらないこと、お局に情報を与え過ぎないこと

まともに張り合わない

お局は攻撃性が強く、理不尽な理由でグチグチ言ってくるのであなたもイライラすることがあるでしょう。

イジメ、パワハラのようなことが毎日続くと精神的にやられてしまいますよね。反撃してお局を倒したくもなりますが、お局に張り合ったら負けです。

なぜかというと、お局は自分に自信がないにも関わらず鎧をかぶって強く見せています。

自分が1番、正しいと思っているお局に「正論」は通じません。

なので、いくらあなたが正しくもそこで張り合うだけ無駄なのです。

飛んできた攻撃に対しては「またか」くらいの気持ちで流せるようになると楽になっていきます。

攻撃を受けたら相手と張り合わずに右から左へ受け流し、その場から素早く逃げること

自分の自然な感情を肯定する

お局から日常的に厳しい言葉を言われると、自分があたかも悪いような気がしてきませんか？

「私がもっと努力をすればこんなに怒られないで済む」

「仕事が早く出来るようになればお局様の機嫌が悪くならずに仕事が出来る」

本当は、「悔しい」「辛い」「許せない」「しんどい」という気持ちがあるのに、日常的に暴言を吐かれた人は、それを押し殺して自分自身を責めてしまいます。

しかし、大切なのは自分を責めることではありません。その時の抱いた感情を押し殺す事なく向き合ってみてください。

例えば、「あのお局は酷すぎる」「その言葉で傷ついた」「絶対に許せない」と。

自分の感情と向き合って自分の味方になってあげることが大切です。

素直な感情を声に出して、自分自身でしっかりと受け止めてあげること

先輩、師長に相談する

先輩や師長に相談することで勤務をずらしてもらったり、転科させてくれるなどお局と離れることができるかもしれません。

しかし、「先輩や師長に相談する」というのは簡単なようにみえて実は、慎重に行動しないといけない対策の１つでもあります。

実際に、お局の被害に遭った方の中では上司に相談して上手くいった人と、さらにお局との関係が悪化した人がいるそうです。

お局は基本弱い人間なので、自分より立場の低い人以外には普通の人間を装っています。

なので、先輩や師長はお局としての本来の姿を知らない人が多いのです。

お局と繋がっている、仲が良い場合もあるので本当に信頼できるのかは事前に確認が必要ですね！

相談する人はしっかり見極めをすることが必要！

自分自身の態度を変えてみる

ターゲットになりやすい人は、仕事ができない人、弱そうな人です。

お局は自分より立場が弱い人が大好きです。そのため、そういう立場にある新人や後輩をターゲットにして攻撃してきます。

つまりお局に攻撃されないようにするためには、お局に対して自分自身の態度を変えてみてください。

誤解をしないで欲しいですが、「態度を悪くする」「大きい態度に出る」「お局に逆らう」こういったことは、更なる関係悪化に繋がるのでやめましょう。

• 話すときはハキハキ話す
• 挨拶は笑顔、大きい声で
• 自信がなくても語尾までしっかり話す
• 堂々とする

新人看護師の場合、業務をこなすだけで精一杯なのに余計なことまで考えるのって疲れますよね。

お局に「この人はターゲットにしても面白くない」と思わせたら勝ちです！

お局のターゲットに遭っているとしても、あなたは決して悪くはないし周りのスタッフは理解してくれているはずです！

堂々とした態度でお局にイジメがいがないと思わせる！

お局に頼ってみる

「お局に頼る」この効果があるのは正直お局のタイプにもよります。

お局より下の立場にあるので、頼ることが難しい場合「質問」や「相談」を持ちかけてみましょう。

こんな特徴のあるお局様には有効的です！

• なんでも教えたがりな人
• 上司にペコペコしている人
• 仕事はそんなに出来ないが、威張っている人
• 仕切りたがり
• 自信があるように見せている人（本当は自信がない）

色んなタイプのお局がいますが、承認欲求（他人から認められたい、存在価値を感じて欲しい）が強いお局にはかなり有効的です！

後輩から相談されるとお局は「自分は頼られている」と感じます。

お局にとっては嬉しいことなので、イジメのターゲットからお気に入りの後輩へと変わっていくでしょう。

※プライベートなことは面倒臭くなるので、仕事の内容で相談することをおすすめします。

相談することによってお局の承認欲求を認めてあげる

リアクションパターンの準備をしておく

お局の言葉の攻撃に負けないリアクションワードを武器として持っておきます！

お局から飛んでくる攻撃的な言葉は突然のことがほとんどです。

突然に言われると驚きすぎて、黙り込んでしまったり変なことを返してしまうなんてことありませんか？

しかし、時間が経ってみると沸々と怒りが湧いてきたり、悲しくなってくることも少なくはないのでしょうか？

注意点はお局をイラッとさせるような言葉やダメージをくらったと思わせるような返事はNGです。

お局は自分の欠点を見つめることも、受け入れることもできないと思っていてください。なんなら恐ろしい事にターゲットと思う後輩には絶対的な屈服を求めています。

お局は「ダメージを受けて泣く後輩の姿」や「自分がいないと何も出来ないと思い込ませる」といったイメージを持って攻撃しています。

そのため、泣く、「すいませんでした」と謝る、黙り込む、分かりやすく落ち込むはお局の思うツボなのです。

どんな攻撃的な言葉も言われても

「ご指摘ありがとうございます」

「私の勉強不足でした。次は出来るように勉強してきます」

「そんなこと言われたの初めてでした」

「先輩って良く人のこと見てますよね」

「次は気をつけます！」

こんな感じでその後何も言い返せないような返答を自分の武器として持っておくと良いです！

お局の期待を裏切るリアクションワードで攻撃を回避する！

今すぐ職場を離れるべきサイン

ここまで色んなお局対策をお伝えしてきましたが、それでも耐えられない場合はあります。

特にこれからお伝えする状況がある場合は、我慢せずに今の職場を離れる必要があることを考えておくと良いでしょう。

上司や周りのサポートが受けられない

上司に相談しても何も解決出来ないということは珍しくありません。

ですが、少しの配慮もない、お局の味方に立つような状況の場合はすぐにその職場を離れることがベストでしょう。

転科という選択肢もありますが奨学金を借りているなど、どうしても退職できない場合を除き転科はおすすめしません。

なぜなら、転科した先の病棟に嫌いなお局はいなくても、あなたがどんな人だったかなどの情報が悪いように伝わる可能性が高いからです。

心身の不調が続く場合

食欲不振、過食、不眠、笑えない、過呼吸、涙が止まらない、無気力

こんな症状は体のSOSのサインです。

何も対策が出来ないと思った時にする事

今の状況から逃げる

嫌がらせやいじめはあなたがどんなに頑張って努力しても無くならない時は無くならないです。

あなたに原因が無ければ、お局との関係を修復ことも難しいかもしれません。

もしかしたら「逃げは良くない」って誰かに言われるかもしれません。

ですが、「逃げる」ということも立派な行動です。

身体と心を休める

一度傷ついた心は簡単に修復しません。

「辞める」という選択に躊躇するのであれば、しっかりと心と身体の回復に努めることも大切です。

あなたを守れるのはあなた自身しかいませんので、限界が来る前に休養をとりましょう。

さいごに

色んな対処法がありますが、お局のタイプによって効果があるものないものがあります。

お局と戦う時には相手の特徴を理解してから弱みを見つけ出すことが大切です！

頑張ることは大事かもしれませんが、自分にとってその場所で働き続けることが本当正解ですか？

どうしても難しいなら転科、転職、休職という決断をしてもいいと思います！